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古生物は私にとっては宝・・・なのか?

一昨日くらいからTWITTERを始めたんで、そのうちこっちには来なくなったりして・・・。いや冗談ですがw。

化石 最古の四足動物、歩いた跡 ポーランドの地層から(1月7日)

 ポーランド南東部のデボン紀中期(約3億9500万年前)の地層から、4本足で歩いた最古の動物が付けたとみられる足跡化石を、ワルシャワ大とスウェーデン・ウプサラ大が発見した。これまでの四足歩行動物の化石の記録は、不完全なものを含めて約3億7700万年前だった。脊椎(せきつい)動物は4本足を得て海から陸へ上がり、現在の多様性を持つようになった。進化の過程を探る発見として注目されそうだ。7日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 研究チームはしっぽを引きずった痕跡がなく、左右に体をくねらせて歩いた様子がうかがえることから、4本足で歩いたと結論づけた。発見した足跡化石は400個以上で、何歩も続けて歩いた跡があった。また、足跡のサイズも長さ数センチ~数十センチと多様で、歩幅や指の数も異なるため、複数の種類が存在していたとみられる。

 このうち幅約20センチ、長さ約40センチの範囲に9歩の足跡を残した個体は全長40~50センチと推定。別の化石では、一つの足の幅が最大26センチで、全長2.5メートルに達していた可能性があるとみている。

 魚類は、前後のひれが前脚と後ろ脚になり、両生類に進化して陸へ上がった。今回見つかった化石の動物も、両生類の祖先だったと考えられる。

 化石が見つかった地層の場所は、堆積(たいせき)状況から、当時は浅い海だったとみられる。研究チームは「干潮時に浜辺に残った魚などを得ようとしたことが、陸へ上がるのに必要な四足歩行の進化を促した」と推定している。

 真鍋真・国立科学博物館研究主幹は「魚が陸へ上がるきっかけを考える上で興味深い。この時代に種が多様化していることを考えると、四足歩行の起源はより古い可能性がある」と話す。

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陸生の生物は母なる海から地上に勇気をふりしぼって上陸し、そして現在は地上にも空にも生命が満ち溢れてます。

海で生活していた魚類が陸に上がる過程の中間的な生物と考えられているものの代表は、イクチオステガとアカントステガだと思います。
これらはデボン紀の中間くらい、凡そ3億6、7千万年前くらいに生息していたと考えられています。

陸生の脊椎動物は一様に腕の先に骨の入った指を持っていますが、これは魚類の鰭を構成する「条」と呼ばれる扇子の骨のような物が進化したものです。ちなみにシーラカンスのように鰭に「条」を持っていない魚は、条を持つ「条鰭類(じょうきるい)」に対して「肉鰭類(にくきるい)」と呼びます。

そして先のイクチオステガ、アカントステガは魚の条よりは現在の指骨に近い手足を持っているため、かつてはズリズリと這うように陸を歩いたと考えられていました。
しかし、そもそもその指の数はイクチオステガで7本(ただし前肢は化石が発見されていません)、アカントステガにいたっては8本もあり、現生の指を持つ生物ほどはその強度も十分では無いので、やはり魚類に近くあまり活発には陸を歩けず、水底をかくように泳ぐでも無く歩くでもなく生活していたと考えられております。
最近の復元では殆ど魚の鰭と変わらない形にされるのが主流のようです。

で、今回の発見の意義は脊椎動物が陸を歩き始めたのがデボン紀のいつであったか?を解明する一つの指針となりえるかもしれないということです。陸をまがりなりにも歩いたと考えられていたイクチオステガ、アカントステガでしたが、よく観察すると陸を自由に歩き回るには少々ヘタレな手足だ。と。だから脊椎動物が活発に陸を歩いたのは3億6、7千万年前よりもう少し後だろうと推測されていたのが、今回の発見で実はもっともっと古い、殆ど4億年前にすでに大小さまざまな陸生動物ごく普通に4本の肢で歩いていたらしいことがわかってきたのです。

というようなことを考えながら昨晩は眠りについたのですが、そしたら変な夢を見ました。

実家に遊びに行ったら床の間に大きな庭石が置かれ、その上に銅製の「アカントステガ」の実物大の像が飾られていました。
像は少し緑青の浮いた所謂「赤銅色」で、古い物なのかかつては金箔が貼られていたものが剥がれ、ところどころしぶく金箔が残っています。
母親が私に
「この金箔の残り方がいいと思わない?」
と大層自慢げに話すので、そもそも何でアカントステガ?とか、それが古美術として成り立つのか?とか至極まっとうな疑問も消し飛び、フムフムと感銘を受けてこのような立派なデボン紀の代表生物の置物があることを嬉しく思っていた自分に、ややメンタル面で危ないんじゃないかと客観的に感じるevnc_chckでした。
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テーマ : サイエンス
ジャンル : ニュース

人間の空想力って凄いな・・・って話。

少し前の記事ですが・・・

<恐竜>毒牙で餌を狩る?…白亜紀前期のシノルニトサウルス
12月22日

 中国の白亜紀前期(約1億2500万年前)の地層から見つかった恐竜「シノルニトサウルス」は全身が羽毛に覆われていた全長約1.2メートルの肉食恐竜。

 研究チームは長さ約7.5センチの頭骨を分析し、上あごにある歯のうち左右の各5本が長くとがったナイフのような形をしていることに気付いた。最も長い歯は長さ1.2センチだった。また、とがった歯の外側には縦に溝状のくぼみがあり、これらの歯の根元にあたる上あごの骨には小さな空洞があった。

 このため、研究チームは、牙状の歯で獲物に傷口をつけ、空洞部にためた毒液が溝を伝って獲物に染み込ませる仕組みになっていたとみている。同様の構造の毒牙は、毒蛇のヤマカガシにもあるという。さらに研究チームは「歯が長いのは、厚みのある羽毛で覆われた鳥類を餌にしていたのではないか」と推測している。

恐竜で毒牙のような歯が確認されるのは初めて。22日、米科学アカデミー紀要に発表した。

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恐竜は今も昔も子供たちには「人類が誕生するよりずっと昔に、ゴジラみたいな怪物が地球にいたんだ」という、ある種の憧憬とともに知的好奇心の対象となって今に至っていると思います。
中には私のようにいい齢したおっさんで、年中「恐竜、恐竜」と言ってる現実逃避野郎も存在しますが、1993年に制作された映画「ジュラシック・パーク」は恐竜好きの大人を一気に増加させる一因では無かったか?と思っています。

原作となった故マイケル・クライトンによる小説「ジュラシック・パーク」は1990年の作品ですので、例えば損傷している恐竜のDNAの補完に両生類であるカエルのDNAを使う、などの現在の恐竜研究の成果から見ると少々無理がある設定もありますが、古生代に生息した生物と現生の人類との熾烈な闘いは、過去に作られた「恐竜が現代で暴れる」小説や映画(コナン・ドイルの「失われた世界」や映画「キング・コング」など)と違い、恐竜の再生だけで無くその生態も空想の中で再現し、より臨場感のある内容となっています。

ところで引用させていただいた記事は「毒を使って狩猟をした恐竜がいたかもしれない」という内容です。

恐竜がどのような方法で捕食をしたのか?そもそも狩猟をしたのか、他の動物の死骸を漁ったのか、今となってはどこまで行っても推測ですが、このように化石や生痕(足跡など)などの証拠を何度も何度も観察し、推測がより現実的な成果となっていくわけです。

先にあげた小説「ジュラシック・パーク」の中に登場する恐竜に「ディロフォサウルス」がいます。
dilopho

ディロフォサウルスはジュラ紀の当時としては比較的大型(体長5~7m)の肉食恐竜でした。頭頂部に二列の逆モヒカンのようなトサカがあるのが特徴ですが、鋭いけれども薄く細い歯や爪から「魚食」では無いか?とか肉食でも「ハンター(狩をする)」よりも「スカベンジャー(死肉食がメイン)」では無かったか?などいろいろ推測されています。
でこのディロフォサウルス、件の小説および映画「ジュラシック・パーク」においては、羊くらいの小型の恐竜でエリマキトカゲのようなフリルを首に持ち、毒の唾液を敵や獲物に吐きかけて戦闘不能にする。という設定になっております。
当時は「んなことあるかい!」と鼻で笑ったもんでしたが、今回の毒腺を持った可能性のある化石証拠を見るとあり得ない話じゃないかな?と。
食餌の際には、獲物に噛みつくとか吐きかけるとかいずれかの方法で毒を注入し、動きを鈍らせるとか弱らせるかしてしまえば捕獲する際に抵抗されて自分の歯や爪を損傷したり、場合によっては致命的な傷を負ったりするリスクは相当軽減されます。
ディロフォサウルスに毒を使う能力があったかはともかく、毒を使ったかもしれない恐竜化石の証拠が出現したとなると、小説「ジュラシック・パーク」の作者である故マイケル・クライトンの想像力は凄いと思います。

他にも映画「ジュラシック・パーク」で凶悪さと狡猾さを印象付けた「ヴェロキラプトル」は、実際は大変小型の恐竜で体長1m程度の中型犬くらいの大きさしかありません。しかし映画的なインパクトを狙って、監督のスティーブン・スピルバーグは体長3mくらいで設定してしまいます。
これも公開当時は「こんなでけぇラプトルがいるかい!」と頭ごなしに馬鹿にしてましたが、公開された年に「ユタラプトル」という大型のラプトルが記載されています。スピルバーグは恐らくこの恐竜については知らず、ごく映画的なセンスで設定したことと思いますがやはり凄い想像力です。

現時点で知りえる情報を厳密に把握して物事を検証することも重要ですが、科学にしても芸術にしても固定概念から一歩離れて新たな概念やアイディアを考察することも重要です。
ってなことを今更ながら感じたevnc_chckでした。

テーマ : 雑記
ジャンル : その他

恐竜のPR大使(最終回)

史上最大のティラノサウルスの化石の所有権を巡り、そもそもの発見・発掘者であるブラックヒルズ地質学研究所のピーター・ラーソン所長。発掘された土地の所有者であるウイリアムズ氏。スー族先住民たち。土地所有権の信託を受けていたアメリカ連邦政府が主調し、裁判で争われました。
所有権はウイリアムズ氏と内務省アメリカ先住民関係局の二名に属する。という判決が1993年に出され、その後、内務省アメリカ先住民関係局の許可のもと、ウイリアムズ氏は化石を売却することになり、更に2年後に有名なオークション仲介商であるサザビーズでオークションに出品されました。

スーの巨大な体や、保存状態の良さは世界中の博物館の注目を集めました。
シカゴのフィールド自然史博物館の館長ジョン・マッカーター氏は、きわめてやり手の経営者として有名で、ハンバーガー・チェーンのマクドナルドやウォルト・ディズニー等に、スーのアメリカ国外流出の危機とその商業的な価値を説明し、莫大な資金援助をバックに結局手数料込みで836万ドル(当時のレートで約10億円)でスーを落札。スーを組み立てて展示するだけで無く、スーのレプリカを2体作ってマクドナルドとウォルト・ディズニーに提供しました。
マクドナルドはそのレプリカで全世界を巡業しており、またフィールド自然史博物館はスーの関連グッズもどっちゃり作って販売し現在に至っています。

2005年に日本にスーがやって来たのも、そのマクドナルドの世界巡業の一環であったわけです。
sue.jpg


ブラックヒルズ地質学研究所にしてみれば正式に発掘料も支払っている上に、発掘、運搬、クリーニングに相当なコストを投じており、それがあっさり押収されたことでまったくのふんだりけったりでありました。

そもそも土地など誰のものでも無い。という理屈があります。これに関しては法治主義を重んじる私にしてみれば一定のルールの下で、衣食住は保証されるべきという観点から賛同はできません。
しかし、例え石質に置換されているとは言え化石はそこで生息し、たまたまたそこで死後に化石化して保存されたものであって、これこそ誰のものでもありません。
ほんの少し前までは、日本の国土は関東ローム層に代表される数百万年前程度の新しい地質で、数千万年前、数億年前の化石など出ないと考えられていたものです。
それが日本でも最近はあちこちで恐竜の化石が発見されています。しかしそれで儲けた人の話など聞いたことがありませんし、これからもそうであって欲しいと思う「一古生物ファン」であるevnc_chckです。

何でも商売にしてしまう「アメリカ」ならではの、くだらないエピソードとしてお読みいただければ十分なお話しでした。

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

恐竜のPR大使(3)

史上最大のティラノサウルスの化石を発見、発掘したブラックヒルズ地質学研究所は、2年もかけて化石をクリーニングし新たな発見も確認でき、「さぁ!あとは組み立てて発表するぞ!」というところで、とんでもない事態に巻き込まれていまいました。

1992年のことです。
突如としてFBI(連邦捜査局)が研究所に令状を持ってやって来て、ほぼクリーニングの完了したスーの化石を押収してしまったのです。
理由はかなり複雑なのですが、そもそも土地の所有者であるモーリス・ウイリアムズ氏はスー族アメリカ先住民です。で彼ら先住民は土地の所有権をアメリカ連邦政府に信託しており、もしこの場所で工事や発掘作業を行うなら、事前にアメリカ連邦政府に許可申請をする必要があったからでした。
実際のところはいざ化石が出てみると、その化石の商業的な価値を知ったこのウイリアムズ氏は、「先祖の土地から出たものは我々のものだ!」と考えたのが真相のようですが、いずれにしてもスーは恐竜研究史上初めての「所有権」をめぐる裁判沙汰に巻き込まれたのでした。

スーの所有権はそもそもの発見・発掘者であるブラックヒルズ地質学研究所のピーター・ラーソン所長。発掘された土地の所有者であるウイリアムズ氏。スー族先住民たち。土地所有権の信託を受けていたアメリカ連邦政府が主調し、裁判で争われました。
1993年4月に出された判決は「スーはウイリアムズ氏の土地の一部」とみなされ(まぁ基本ただの石ですから・・・)、所有権はウイリアムズ氏と内務省アメリカ先住民関係局の二名に属するというものでした。

つづく・・・

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恐竜のPR大使(2)

開館10周年の目玉に全身の95%が発見された「カマラサウルス」の実物化石を、実に2億5千万円で購入した「福井県立恐竜博物館」ですが、世の中にはとてつもない金額の化石も存在します。

2005年に愛知県で開催された万国博覧会、通称「愛地球博」のサテライト会場で「恐竜博2005」が開催され、その際の目玉であったのは史上最大にして最高の保存状態を誇る「ティラノサウルス」の化石でした。

この化石はアメリカのシカゴにある「フィールド自然史博物館」が所有し展示しているもので、1990年にアメリカのサウス・ダコタ州シャイアン川流域の、先住民スー族の保留地で発見されました。発見したのは女性古生物学者「スーザン・ヘンドリクセン」という方ですが、実際はアメリカの古生物学者であるピーター・ラーソンという方が率いる、「ブラックヒルズ地質学研究所」と言う団体の発掘作業に、この女性が参加してたまたま発見しただけなんですが、一応第一発見者ということでこのティラノサウルスの化石には、彼女の名前を取って「スー(Sue)」という愛称がつきました。

ブラックヒルズ地質学研究所は名称だけ聞くと何かの研究所に思われ、実際に化石を発掘し調査をしクリーニングをし組み立ることもするのですが、どちらかと言うとその発掘実績を例えばレプリカや関連グッズにして博物館や一般に販売する、化石ディーラーのイメージの方が強い団体です。
福井県立恐竜博物館、上野の国立博物館、林原研究所に展示されているティラノサウルスは、愛称を「スタン」といいますが、これもブラックヒルズ地質学研究所が実物は所有しています。
stan.jpg


代表である先述のピーター・ラーソン氏は、このスーも含めて非常に状態の良いティラノサウル化石を多く発掘し、ティラノサウルスの研究者としては第一人者でもあるので、決して胡散臭い団体ではありません。

いずれにしてもブラックヒルズはこの発掘現場の土地の持ち主である、スー族アメリカ先住民モーリス・ウイリアムズ氏に5,000ドルの発掘料をきちんと支払い、正式に化石を発掘し所有したのでした。

そして長時間の手間を要するクリーニング作業を行い、発見の状況や化石の状態などを詳細に記録し、それまで未解明であったティラノサウルスに関する新たな発見も確認でき、「さぁ!あとは組み立てて発表するぞ!」と言うところで、とんでもない事態が!

つづく・・・

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Author:kanchikuan
はじめまして。 中学生くらいに突如、音楽に興味を持ち「ブラバン」や「ロック・バンド」やよくあるコースで音楽を愛し、今はもっぱらDTMを趣味としてネットで自作曲を公開したりしています。

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