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テーマ指定「ミステリー」を創ってみた…「黒死館殺人事件」(最終回)

今回のEWテーマ指定「ミステリー」を創りました。

よろしければお聴きいただけるとうれしいです。
「黒死館殺人事件」

今回のこちらの曲は主に米国で活躍する作曲家「ダニー・エルフマン」を意識して取り組んでみました。

ダニー・エルフマンに関する情報をいろいろ調べれば必ず目にする事項なのですが、彼は最も影響を受けた作曲家として「バーナード・ハーマン」を挙げています。すでに故人であるためご存知でない方も多いかと思われますが、幻想的でダークな雰囲気の楽曲の元祖と呼べる作曲家です。

バーナード・ハーマンが担当した映画音楽の中では1962年に制作された「恐怖の岬」のメイン・タイトルも印象が深いです。

とは言っても私はこの1962年制作の作品は未見でして、1991年にマーティン・スコセッシがリメイクした版「ケープ・フィアー」を観ています。
ここでは音楽はエルマー・バーンスタインが担当していますが、オリジナルのハーマンーのスコアをほぼそのまま使用しているそうです。

映画はレイプ事件で服役していた元囚人(ロバート・デ・ニーロ)が出獄する場面から始まります。
場面は変わってアメリカの典型的な幸福家族が登場します。主人はニック・ノルティ扮する弁護士で妻と娘がいます。この家族につきまとい法律ギリギリの嫌がらせを始める元囚人ですが、弁護士が八方手をつくして何とか対処しようにも実に巧妙な元囚人の嫌がらせにより、逆に社会的にも家庭的にも追い詰められていく弁護士。
この弁護士はこの元囚人のレイプ事件の弁護を担当しておきながら、あまりに元囚人の犯した事件が許せないことであったため、あえて重い罪になるように仕向けたのでした。そしてそれを逆恨みした元囚人は服役中に体を鍛え、法律を勉強し、復讐の作戦を練って実行をしたわけです。
冒頭からの弁護士と元囚人との心理的駆け引きと最後の手に汗握る闘いまで、サスペンスフルな内容で見ごたえがあります。

旧作で元囚人を演じたロバート・ミッチャムが、弁護士に頼まれて元囚人に難癖をつけて取り調べる刑事役でカメオ出演しているのも楽しいです。

で、ハーマンです(笑。
ここでは管弦楽で豪快壮大に鳴らされる単純な下降音形が、冒頭ののんびりとショッピングを楽しむ弁護士一家の場面にかぶさり、不気味なまでの緊張感を表現します。一度聴いたら耳から離れないようなその音楽。サイコにも共通していることですがそれだけで聴いても大した技巧も感じられないのですが、画面とシンクロさせて聴くことで実に効果絶大で、これこそが劇伴だと思わされます。

「タクシー・ドライバー」の録音直後にバーナード・ハーマンは逝去します。1950年代から60年代前半にヒッチコックとともに一世を風靡した彼も、ヒッチコックと喧嘩別れをした後は英国に拠点を移し(ヒッチコックが英国から米国に移ったのとは逆なのが笑える)、指揮者としての活動を主軸にしていましたが映画音楽の世界では地味な活躍でした。
ヒッチコックの信奉者であるフランスのフランソワ・トリュフォーや米国のブライアン・デ・パルマは、ヒッチコックと袂を分かったハーマンを自作の音楽担当で起用しています。しかしヒッチコックとのコラボほどの活躍とは言えず、1975年のタクシー・ドライバーで再評価されつつも64歳という決して長くは無い生涯を閉じます。

先日、現在も大ヒット上映中のティム・バートンの「アリス・イン・ワンダーランド」を観に行き、ダニー・エルフマンの音楽を映像とともにじっくりと楽しんで参りました。決して技巧ばかりに走るわけでも無いのに盛り上げるところは盛り上げ、幻想的な場面、暗い場面、コミカルな場面とくるくるとイメージを提供してみせる楽曲に酔いながら、そこかしこに感じられるバーナード・ハーマンの影響も感じられたものでした。
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テーマ : 映画音楽
ジャンル : 映画

テーマ指定「ミステリー」を創ってみた…「黒死館殺人事件」(5)

今回のE-Windテーマ指定「ミステリー」を創りました。

よろしければお聴きいただけるとうれしいです。
「黒死館殺人事件」

今回のこちらの曲は主に米国で活躍する作曲家「ダニー・エルフマン」を意識して取り組んでみました。

ダニー・エルフマンに関する情報をいろいろ調べれば必ず目にする事項なのですが、彼は最も影響を受けた作曲家として「バーナード・ハーマン」を挙げています。すでに故人であるためご存知でない方も多いかと思われますが、幻想的でダークな雰囲気の楽曲の元祖と呼べる作曲家です。

そのバーナード・ハーマンの担当した映画音楽の中でも、アルフレッド・ヒッチコックの最高傑作の呼び声も高い「サイコ」の音楽が有名です。

「サイコ」は1960年に制作されました。ですからとっくに映画はカラー時代でありましたがこの映画は白黒映画です。タイトル・ロールも当然白黒です。当時の映画のタイトル・ロールはそれ自体独立して鑑賞できるほどのインパクトあるものが多く、例えば「007シリーズ」を長く担当したモーリス・ビンダーや、「八十日間世界一周」であまりにも有名なソウル・バスなどが活躍していました。このサイコのタイトル・ロールもソウル・バスのデザインで、白と黒のストライプが画面を左右に飛び交うだけのシンプルさなのですが何とも不気味なイメージです。それもこれもバックで急かすように鳴るハーマンのメイン・タイトルの効果です。
サイコのメイン・タイトルは弦楽器群のみで構成されています。「ジャン、ジャン、ジャン、ジャン」とスタカートぎみに弓を強く引くリズムに乗って、まるで何かに追われるような緊迫した音楽が流れます。ところどころで挿入されるレガートは安らぎなど無縁の音形の不安定さが一層の恐怖を表現しているようです。

この作品の音楽がバーナード・ハーマンの担当と知り、そして他のヒッチコック作品も多くを彼が担当していることを知って以降は、ヒッチコックの作品を観るときにはバックの音楽にも注意するようになりました。そしてこの才能ある作曲家が実に豊富なアイディアと技巧で音楽を構築していることを知り強く憧れたものです。

その他には1962年に制作された「恐怖の岬」のメイン・タイトルも印象が深いです。

つづく…

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ジャンル : 映画

テーマ指定「ミステリー」を創ってみた…「黒死館殺人事件」(4)

今回のE-Windテーマ指定「ミステリー」を創りました。

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「黒死館殺人事件」

今回のこちらの曲は主に米国で活躍する作曲家「ダニー・エルフマン」を意識して取り組んでみました。

ダニー・エルフマンに関する情報をいろいろ調べれば必ず目にする事項なのですが、彼は最も影響を受けた作曲家として「バーナード・ハーマン」を挙げています。すでに故人であるためご存知でない方も多いかと思われますが、幻想的でダークな雰囲気の楽曲の元祖と呼べる作曲家です。

そのバーナード・ハーマンの担当した映画音楽の中でも、アルフレッド・ヒッチコックの最高傑作の呼び声も高い「サイコ」の音楽が有名です。

「サイコ」を初めて観たのは確か小学生の4、5年の頃だったと思います。今は亡き淀川長治さんが解説をされていた名物番組「日曜洋画劇場」での放映でした。
「サイコ」は病気の母親と住む気弱な若者(アンソニー・パーキンス)が経営する田舎のモーテルで、訪れた若い女性(ジャネット・リー)がメッタ刺しで殺されてしまい、その犯人の謎を追って殺された女性の妹とその彼氏がハラハラドキドキの活躍をする。そして犯人は実に意外な人物だった・・・。という話です。当時「結末は誰にも話さないでください」という宣伝コピーと、上映開始後は観客の入場を制限したという手法の効果もあってか、ヒッチコックの作品中でも最大のヒット作でした。

ジャネット・リーが殺されてしまうシーンはその後もこの手の「殺人鬼ホラー」ではさんざん真似されたものです。水はね防止の半透明のカーテンを閉じてシャワーを浴びる彼女。すると「キャンキャンキャン!」とつんざくような弦が鳴りナイフを持った殺人鬼がカーテンをさっと開き、驚きで声も出せないジャネットに何度もナイフが振り下ろされます。犯人はフラッシュ・バックのように時々画面に映りますがパーマをあてた髪型と、寝巻きのようなゾロリとしたワンピースを着ている以外は顔が逆光になって判別できません。
絶命し目を見開いて風呂の床に倒れた彼女がアップで映し出され、流れ出る血が排水口に吸い込まれていく・・・。何か観たことありますでしょ?
因みにこの作品はよく言われることですが有名な「エド・ゲイン事件」をモチーフにしているそうです。エド・ゲイン事件ついてはあまり細かく書くのはこの記事の本旨ではありませんが、田舎で一人暮らしの気の弱そうなエド・ゲインという男性の自宅から15人の女性の遺体が発見されました。そしてその遺体は全て解体されオブジェのように飾られていたり、胴体で作られたチョッキや顔面で創られた仮面になっていたりしたという異常な事件です。
ただよくエド・ゲインは15人の女性を殺害した「シリアル・キラー」と誤解されるのですが、実際は15人の女性のうちゲインが直接殺害したのは2人で、残りの13人は墓地から掘り出された遺体でした。

いずれにしてもこの「サイコ」以降、何気なく立ち寄った田舎のモーテルやキャンプ場で、さしたる理由も無く人が殺されて大抵犯人は幼少期のトラウマとかで異常者だった・・・、という映画は大量に製作されることとなりました。「悪魔のいけにえ」「13日の金曜日シリーズ」「バーニング」など。

で、ハーマンです(笑。

つづく…

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ジャンル : 映画

テーマ指定「ミステリー」を創ってみた…「黒死館殺人事件」(3)

今回のE-Windテーマ指定「ミステリー」を創りました。

よろしければお聴きいただけるとうれしいです。
「黒死館殺人事件」

今回のこちらの曲は主に米国で活躍する作曲家「ダニー・エルフマン」を意識して取り組んでみました。

ダニー・エルフマンに関する情報をいろいろ調べれば必ず目にする事項なのですが、彼は最も影響を受けた作曲家として「バーナード・ハーマン」を挙げています。すでに故人であるためご存知でない方も多いかと思われますが、幻想的でダークな雰囲気の楽曲の元祖と呼べる作曲家です。

私がそれと意識して最初にバーナード・ハーマンの楽曲を聴いたのは1975年の米国映画「タクシー・ドライバー」です。

この映画はハリウッドを代表する名優ロバート・デ・ニーロの出世作です。もちろんこの前年に公開された「ゴッドファーザーPartⅡ」で若き日のドンを演じたデ・ニーロはアカデミー助演男優賞を受賞しており、すでに若手演技派としての評価を確立しておりましたが、回想シーンで断片的に登場する「ゴッド~」よりも主演であるこの「タクシー~」は、そのエキセントリックな役柄と相乗効果で彼の存在感を決定づけたと思います。

映画自体は1970年代のニューヨークが舞台で、当時はよく見られた「元ベトナム帰還兵」がNYの暗部に触れるうちに勝手な価値観でいろいろ異常な行動をする。という話です。これだけ聞くと「エクスタミネーター」とか「ランボー」とかのろくでも無いB級アクションが思い浮かびますが、タクシー・ドライバーが一味違うのは明らかに社会性の無い主人公が、最後は英雄視されてしまうことです。夜のNYの中を走るタクシーから見える街並みの幻想的なイメージも効果的です。

で、ハーマンです(笑。
この映画の中でバーナード・ハーマンはジャジーな楽曲を提供しました。特にメインタイトルはスタジオ・ミュージシャンとしてはマイケル・ブレッカー、デヴィッド・サンボーン、アーニー・ワッツと並び、ポップスでもジャズでもファンクでもフュージョンでも、どんなジャンルでも(ギャラさえもらえば)やってやる!で有名なトム・スコットのサックスが素晴らしく、その気だるくも幻想的なイメージは夜のNYそのものと言えると思います。

タクシー・ドライバーのジャジーなナンバーを聴いた私は、「さぞかしバーナード・ハーマンは素晴らしいジャズ・メンなんだろう」と勝手に想像して、彼が音楽を担当した他の映画を調べ始めました。
真っ先に確認できたのがアルフレッド・ヒッチコックの最高傑作の呼び声も高い「サイコ」の音楽でした。

つづく…

テーマ : 映画音楽
ジャンル : 映画

封印された円谷特撮ドラマ!(最終回)

今から40年前の1968年に放映された円谷プロ制作の「怪奇大作戦」という特撮怪奇ドラマで、今では封印されてしまった第24話「狂鬼人間」という作品について書かせていただいています。

あらすじの続きです。

芝居を継続するためあえて装置につながれる牧。しかし実はこの女主人は牧の正体を見破っていたのでした。
装置ですっかり心神喪失になった牧は野村を殺そうと、「うひゃうひゃ」と高笑いを上げながら街中で銃を乱射。たださえ怖い岸田森の迫真の「異常者」ぶりが見るものを別世界へ強制連行です。

牧の行動を眺めていた女主人は、油断したのかSRIに逮捕されますが、隙を見て逃走し自ら「キ○ガイ製造機」にかかり、二度と回復しないレベルの心神喪失状態になります。

ようやく追いついたSRIの的矢(原保美)に向かい、青白い顔色でうつろな笑みを浮かべる女主人には背筋が凍りつきます・・・。

「言ってみれば完全犯罪製造機だな。日本ほど精神異常者が野放しにされている国は無いんだ。政府もしっかりしてくれないとな。」と、基本的人権などどこ吹く風の発言をするSRIの的矢にハラハラさせられつつ、最後は鉄格子の向こうで「七つの子」を口ずさむ女主人のアップで締めます。
妙に勇ましいエンディング・テーマをバックに、ずっと笑顔と苦しげな表情を交互に繰り返し、精神異常者を演じ続ける姫ゆり子は大したもんです。

実際はこの作品も放映直後から封印されていたわけでは無く、最初にVHSでソフト化された際には「放送コードはTV放映のみに適用される」という解釈からか、この第24話も堂々と収録されていました。

その後も1980年代から90年代にかけてのLDでのソフト化にも、普通に収録されつつも「これをソフト化したのは勇気ある決断」みたいなコメントが書かれたり、広告帯に「二度と販売できない」みたいな煽りが書かれ、すでに封印を前提に検討されていることが感じられます。

現在はこの24話が収録されているソフトは、VHSにしてもLDにしてもオークションでは異常なほど高額で出品されており、特に最後の収録となったにも関わらず、発売当日に店頭から回収されてごく少数しか出回っていないLDは、数十万円とか数百万円で出品されており、「んなもん誰が買うんだ!アホか!」と思わず舌打ちしてしまいます。

放送コードに抵触する以上は放映、ソフト化が困難なのはいたしかた無いでしょう。物語そのものは最近の異常者ギリギリとも言えるような、凄惨な無差別殺人にも通じるような問題提起とも解釈でき、改めて「人が人らしくあること」を今一度顧みることを問いかける作品では無いかと思います。

しかし少しやり過ぎではあるわな・・・

テーマ : ドラマ感想
ジャンル : テレビ・ラジオ

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プロフィール

kanchikuan

Author:kanchikuan
はじめまして。 中学生くらいに突如、音楽に興味を持ち「ブラバン」や「ロック・バンド」やよくあるコースで音楽を愛し、今はもっぱらDTMを趣味としてネットで自作曲を公開したりしています。

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