スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

観終わると陰鬱な気分になる映画第六弾「星空のマリオネット」

star.jpg
もう30年くらい前ですがATGという映画の配給会社がありました。芸術映画をきどった感じやその運営の実体にいろいろ意見もありましたが、若手の監督の作品を配給し中には後々の大家となる監督や、名作と呼ばれている作品も多くあります。
この「星空のマリオネット」もそんなATG配給の一本です。今は亡き三浦洋一が得意の不良少年を演じた「青春映画」ですが、明るさは微塵も無く全編にわたって主人公のフラストレーションが充満して、いつ爆発するかわからない独特の暗さと緊張感があります。

主人公は街の不良グループのリーダー(三浦洋一)。ある日ちょっとしたことでフクロにした別の不良グループのリーダーに復讐され病院送りに。退院して来ると仲間も女もみんな自分から離れてしまいショックのあまり内向的になります。所謂ひきこもりですな。
医者の息子で試験管ベビーで生まれた(本当か?)境遇から親を愛せない同性愛の少年と、殆ど家出同然で次々と男と関係を持ちながら生きる少女(亜湖)。この二人だけが主人公に接してくれます。この3人の行き当たりばったりで目的の無い生活が始まりますが、同性愛の少年は主人公に愛を拒否され自殺をしてしまい、また少女は主人公の子供を妊娠してしまいます。いろいろ一気に起こって困ってしまったのか、少年は自分の子供を宿した少女を連れて父親のところに転がり込みます。この父親はかつて妻に先立たれ今はやもめ暮らしなんですが、突如押しかけた若い二人が毎晩ハアハアしているのを覗いてお父さん思わず射精してしまうシーンなどがあります。この父親を「ケンちゃんのお父さん」としてお茶の間で有名であった牟田悌三が演じていますが、ケンちゃんのお父さんが股間を押さえ「うぅぉ!」とか叫びながらイってしまうシーンはさすがにショックでした。

何もかも自分から離れて行くことに消えることの無いフラストレーションと、味わったことの無い投げやりさを感じた主人公は少女を父親に与え、自分はバイクで大型ダンプに突っ込んで行くのでした。

時代なのかもしれませんがシンプルと言うにはあまりに現実感の無い、紆余曲折がありながらあまりに伏線の無い、正直あまり良くできた話とは思えないのですが、終始感じられる焦燥感みたいなものが何故か心に残る作品です。アメリカン・ニューシネマの影響。特に「バニシング・ポイント」などの影響も見られるように感じられます。

少女を演じる亜湖はお世辞にも美人とかかわいいとかは言えない女優さんで、いっぱい脱いでいただくのもいいのですが体つきも日本的と言いますか、はっきり言ってかなりポッチャリしています。最近はめっきり女優としての活動を見なくなりましたが(ご本人の体調によるようです)、この作品の「難しいことを考えないでその場その場を生きている姿」は雰囲気によくあっている演技で、妙なかわいらしさを感じさせるものだと思います。

最後に2009年1月8日に永眠された牟田悌三さんのご冥福をお祈り申し上げます。
スポンサーサイト

テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

FC2カウンター

プロフィール

kanchikuan

Author:kanchikuan
はじめまして。 中学生くらいに突如、音楽に興味を持ち「ブラバン」や「ロック・バンド」やよくあるコースで音楽を愛し、今はもっぱらDTMを趣味としてネットで自作曲を公開したりしています。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
リンク
QRコード
QRコード
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。