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コードは作曲と切っても切れない関係か?(最終回)

ジャズを演奏するために考案され、今や軽音楽のみならずクラシックを演奏したり、アレンジしたりするにも必須とも言える「コード・ネーム(コード)」の知識。

しかしジャズから生まれた魔法の記号「コード」に縛られて自分の作曲や編曲に紆余曲折が生じたことも、ごく個人的な経験の範疇ですが書かなくてはいけないな。と考えています。

三月ウサギさんが開催された、「第3回オーケストラアレンジ勉強会」に参加した私に、思ってもみなかったコメントがgratinさんから来ました。

「全体的なつくりにやはりバンドアレンジのバックグラウンドを強く感じました。~中略~ベースもかなり動くのですが、それがアンサンブルに適するかどうかと問題」

低音パートにはルート音を鳴らさせておけばいい。と中途半端な認識であった私には、どうしていいのかまったくノーアイディアでした。

自分が得意とするジャズやポップスなどの軽音楽は「西洋(ヨーロッパ)音楽の範疇」に含まれます。そこで、この西洋(ヨーロッパ)の音楽の成り立ちをごくかいつまんだ考察ではありますが、考えていきたいと思いました。

初期バロックの時代に西洋、特にイタリアで「メロディー」と「低音=バス声部」を重視する音楽が現れました。

これはそんなに難しいことでは無いです。
初期バロックより前の時代、ルネサンスの音楽は「多声音楽」が発達したことは前回、説明させていただいたとおりです。しかし不快な響きが生じないように厳格なルールの下で音楽が創られていました。このルールが「対位法」特に「厳格対位法」と呼ばれるものです。
それに対して演奏者や聴衆の感情を直接的に表現するような旋律が好まれると、その旋律線を和声的に補助するために低音の動きが重要なパートとして楽譜に明確に書き込まれ、旋律と低音の声部を埋める和音が数字で表記されるようになります。「モノディー形式」と呼ばれる音楽スタイルですが、後にバロック音楽で一般に使われる「通奏低音」の原点のようなものと言っていいでしょうか。

ちなみに声楽を勉強されると必ず「イタリアン・ソング」を唄わされると思います。学習中はなかなか興味も持てないのですが、その曲集のいくつかはこの時代の物で、特に有名なところではカッチーニの「アマリリ」などがあります。

こうして「対位法」と「モノディー形式」は相互に技術的な交流をしながら発展します。「旋律」を重視しつつ、複数の声部が終止へ向けて解決して行く「カデンツァ」の考えが研究され、結果としてこの時代には多くの作曲家の作品で聴かれる声部の動きは、「古典派」音楽で昇華する「機能和声」に影響を与えたのです。

現代の音楽であるジャズやロックなどで使われるコードや、その進行(コード・プログレッション)は機能和声から派生した、いや機能和声そのものと言えます。

少々無理やり感がありますが、こうして順を追って行くと

モノフォニックな音楽→ポリフォニックな音楽(旋法を使用して音数を制限)
→対位法とモノディー形式が相互に発展
→独奏(独唱)or合奏(合唱)&通奏低音の初期の協奏曲、オペラなど
→和声音楽(対位法を取り入れながら)が発展=交響曲や古典派以降のオペラなど

という流の中で、音楽はクラシカルな技法を簡素化しながら、ジャズ・ロック・ポップスなど、より多様化を進め、極論ですが誰もが気軽にコードを使って、音楽を創ったり演奏したりできるようになったことが理解できます。

ただ古典派音楽が基本は三和音であるのに対し、軽音楽は四和音(一般に7thコードと呼ばれるもの)や、場合によっては更に拡張された音(テンションとかトライアドなど)を含む和音が使われることが多いのが違いと言えば違いです。

受精からの細胞分裂を経た胎児が、母胎内で多用な形態への変化を繰り返しながら成長することを観察し、海生生物から陸生生物への進化の流を仮定していったのに似て、何が現在のポピュラーな音楽の成り立ちの元となり、何が寄与してきたのか?知識や理解の差は大なり小なりあれど、音楽の創作する過程でふと作業の手を止め、今まさに打ち込んでいるコードの積み上げ方は真に最良のものなのか?割り当てた音域での各楽器の役割(声部としての動きなど)は機能的であるか?持ちえる知識を動員して考える礎になるのではないでしょうか?
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テーマ : 作詞・作曲
ジャンル : 音楽

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Author:kanchikuan
はじめまして。 中学生くらいに突如、音楽に興味を持ち「ブラバン」や「ロック・バンド」やよくあるコースで音楽を愛し、今はもっぱらDTMを趣味としてネットで自作曲を公開したりしています。

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