スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ボーカルの録音って我慢が必要・・・

初めての歌物を創っておりますevnc_chckです。

旋律とアレンジに関しては歌物であろうとインストであろうと、基本的な部分では大きな違いは無いと思っています。西洋音楽にしても邦楽にしても元々は「歌」が中心にあり、音の彩りを増したり、合唱する場合に音程を揃えるために楽器による伴奏がつき、その伴奏が徐々に独立して「器楽曲」として発達したわけですから、それは当然と言えば当然のことであります。

ですから伴奏部分は従来のDTMでの知識なり技術なりで何とかできますが、歌をそれに乗せる作業がまったくの未知の領域です。「歌」を音声データにするための作業が必要になりますが、今の時代ですから録音もマスタリングもミキシングもすべてPCで行います。しかし具体的な方法がわからず、そこでちょこちょことネットで調べてみました。

まず最初にマイクが必要です。ボーカル録音に詳しいサイトでは「ボーカル録音にはコンデンサ・マイクが適正」と書かれていますが、価格がめちゃくちゃ高価です。歌手を目指していて持ち込み用のデモを作成したりするわけでも無いのに、今後も使うかわからないマイクに数万円も出費できません。
そこで一般のカラオケで使うようなムービング・コイル・マイクを使うことにします。実家の母が自宅で歌うために安物のカラオケ・マイクを所有しており、それを畑仕事を手伝うことで借り受けられることになりました。カラオケをしたいのだと信じて疑わないため、必要ないのに「あずさ2号」というカラオケ・マシンまで貸してくれたのには少し困りました。要らんっちゅうに!

マイクは手で持っていると指が動いたりするだけでその音までノイズで拾ってしまいます。ですからスタンドで固定しなくてはいけません。勤務先で、株主総会などの際に使用するマイク・スタンドが一つ余っていて倉庫の奥に埃をかぶっているのを発見しました。
勝手に持ち出してばれてはリスキーですので、総務の備品担当のおねぇちゃん(独身推定38歳)に申請に行きました。
「何に使うんですか?」
いぶかしげな総務担当者。できるだけ自然に視線をそらさずに答えます。
「いやぁ・・・、会議室で部内の社員教育をやるんですよ。テキスト読みながら話しするんで・・・。」
ふ~ん、といった上から目線の態度で
「使用台帳にサインしてください。本当は上長の承認いるんですがねぇ・・・。まぁ今は使ってない備品なんでいいっすけど。」
と、ぐっちゃらぐっちゃらと煩い担当に終始笑顔で対応し、これでスタンドは手に入れました。返却期限は当面使用ということで1ヶ月くらいは大丈夫です。

録音するためには雑音の無い部屋が必要です。私はマンション住まいですのでサッシも玄関扉も気密性、遮音性ともに高く、玄関の外の音はまったく聞こえない環境です。しかも5階に住んでいることから、窓外の車両の通行や歩行者の会話による雑音も窓を閉めている限りまず耳に入ることはありません。最近はノボリを立てて「パラララパラララ」と深夜にバイクで走る方々もすっかり絶滅危惧種です。
ただそれにプラス反響の無いデッドな部屋が理想らしいのですが、残念ながら家具はあるわ家電製品はあるわで、反響は発生し放題と言えます。
いろいろ調べますとスタジオでも無い限りそんな無響環境を手に入れることは困難なので、せめて窓にはカーテンを引き、壁に布製のものをかけるなどして反響を極力防ぐことが提案されています。
そこで録音するときはカーテンを閉め、背後には反響防止のために布団を立てることにしました。
子供のころにマットレスで回りを囲み「基地」を作ったのを甘酸っぱく思い出します。

もう一つ、マイクに当たる息の音、いわゆる「吹き」が意外とノイズになるそうです。言われてみれば歌手がスタジオで歌う際には、マイクの前に黒っぽい「金魚すくい」の網みたいなのが立ててありますね。あれが「吹き」の音を防ぐそうです。
そこで針金ハンガーをペンチでえっちらおっちらと丸くして、伝線してしまった家内のストッキングをかぶせたもので「吹き防止」のフィルターを作成しました。録音の時はこれを顔の前で持ってマイクに向かうことになります。
大きな手鏡を持っているみたいで、思わず「世界で一番美しいのはだれ?うふ」と問いかけてみたりします。

あとは所帯持ちですので家族が出す物音の対策です。これは家族全員が外出する瞬間を狙うしかありません。幸いにして先週の日曜日に家内は仕事、長男は部活で試合、次男は近所の友達と遊びに行くという滅多に無い「AV鑑賞」には最適・・・じゃない、単独行動の取れる日が巡って参りました。
プロであればスタジオの予定と自分のコンディションを調整して、最もベストな状態で録音に挑むところでしょうが、そんな贅沢も言ってられないのでぶっつけ本番で歌の録音に挑みました。

マイクをスタンドに固定しシールドをオーディオI/Fに接続します。
録音は愛用DAWの「SONAR」を使用します。
マイクに向かって歌唱中に出すであろう最大の声を叫び、録音レベルのインジケーターをSONARとオーディオI/Fの両方で確認します。
すでに仮でWAVEにしてあるオケを流して録音開始。
ストッキングで自作した「吹き」防止のフィルターを顔の前にかかげ、歌詞を書いたメモを横目で見ながらまず最初のテイクです。

『畑仕事と引き換えに借りたマイクを、
勤務先の備品担当をだまして借りたスタンドに固定し、
マニア垂涎の使用ずみストッキング越しに孤独に熱唱する』の図
vocal.jpg

Take1。聴き返すとピッチが揺れまくりです。
Take2。前半は落ち着いていますが長い間奏の間に間延びしてしまい、後半がなんかグダグダです。
そこで後半のみTake3。

結構、音域の高い曲ですのでこの辺で疲れてしまい、もういいや!とさっそくミックスを始めてしまう忍耐と我慢を知らないevnc_chckでした。

『歌詞を間違えまくりの上に
後半バテてグダグダのボーカル・トラックを何とかエフェクターで誤魔化せないか?
妙に後ろ向きなところに忍耐と我慢を使う』の図
voice.jpg

あとはイントロをくっつけたり、何か厚みの無い部分をアレンジで補ったりして、最終的なミックス作業に入るだけですね。
スポンサーサイト

テーマ : DTM、宅録、ミックス、レコーディング、機材
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

おっ!やってるやってる!

初めての「Vo.」録り、いかがでしたか?
僕も初めてマイク録りしたときは、けっこートラブルの連続だったことを思い出しました(苦笑

つか、僕は所謂「音痴」の部類に入るので(笑、ガンガンエフェクト掛け捲るんですが、その前にやはり「ピッチ」の調整は不可欠です。
僕はYAMAHAのシーケンサー「SOL2」付属の
【Pitch Fix】という、音程補正のVSTを使ってどうにかこうにか聴ける状態にしております。

あと、エフェクトでは「EQ」と「コンプ」でWAVEの波形を均一にしてやるコトをお勧めします。これをするとしないのとでは、歌に雲泥の差が出ますので、がんばってください。

基本「人間の声」は1khz~上が生きていればしっかりしますので、それ以下は「EQ」で削ってやれば良いと思います。その後「コンプ」で調整です。

また曲調にもよるので、どのエフェクトを使うのかわかりませんが、とりあえず「うまく」聴かせるのであれば「コーラス」と「リバーブ」辺りを弄ってみると良いと思います。
ただ、この空間系エフェクトは「録音環境」にもよりますが、けっこー「シビア」な調整が必要になりますので、がんばってくださいね(もぅノイズ嫌いになります)
これも「籠り」を防ぐため、低音域はできるだけ「薄く」かけるようにするのが良いと思います。


「Vo.」録りは簡単に見えて実はけっこー奥が深く、また楽しいパートでもあると思います。


いまだに僕も研究研究の身ですが

「教授」の作品、楽しみに待ってます(;0;)v

おぉ!

影清さん、いらっしゃい。
お返事遅くなってすんません。

いろいろご教授ありがとうございました。とても参考になります。

特にコンプは比較的ジャズとかクラシックとか、ナチュラルな編成の曲が多い関係であまり使わないのですが、音圧を均質にするために歌に使うのは存じませんでした。
ロック調の曲では必須なんでしょうね。

今回はかなりアコースティックな曲調なので、ディレイは避けたんですが、リバーブはかなり腐心しました。

あとEQについてさっそく試してみました。曲自体もかなりキーが高いので、声質をハイトーンにする意味でも効果的でした。

年末には公開されると思います。お時間あればお聴きいただきご感想やご意見いただけるとうれしいです。

FC2カウンター

プロフィール

kanchikuan

Author:kanchikuan
はじめまして。 中学生くらいに突如、音楽に興味を持ち「ブラバン」や「ロック・バンド」やよくあるコースで音楽を愛し、今はもっぱらDTMを趣味としてネットで自作曲を公開したりしています。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
リンク
QRコード
QRコード
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。