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見えた人(4)

暗闇で眠る私の目の前で人の形に光る謎の物体。それがまるで闇に吸い込まれるように消えたとき、更なる恐怖が私に迫って来ました。

私はこのとき南西の窓に背を向け体の右側を下にして横臥しておりました。冬なので当然すっぽりと耳まで布団をかぶって。

横になった私の背中のあたりの布団の中から
「スー、スー」
と人か動物の息遣いが聞こえて来ます。まさに母の添い寝のような状態で、誰かが布団の中にいることがしっかりとその息遣いで伝わってきます。
このままじっと耐えるか?それとも恐怖を抑えて勇気を振り絞って、布団の中の者を確認すべきか?実際の熟慮はほんの10秒かそこらであったと思いますが、そのときはもう1時間ぐらい煩悶していたように感じました。
結局、いつまでも聞こえて来るこの息の音に我慢できなくなった私は、凍り付いたように動かない体を必死に動かして、呼吸音の鳴る方へ寝返りを打つように振り向きました。

真っ暗な部屋のしかも布団の中です。何も見えるわけは無いのに私の胸より少し下のあたりに、ぼんやりとした形ではありましたが、上目遣いに私を見つめる看護婦さんがいるのが目に入りました。

古いデザインの三角帽をかぶり、髪の毛はパーマをあてたように縮れ、浅黒い肌にその白目勝ちの目はボーッと光って見え、何も伝わる感情の無いまま私の方を見上げていました。

看護婦さんと目が合った瞬間にすでに私は足元から血が沸騰するような感覚を覚え、そしてそのまま所謂「金縛り」の状態になっていました。
動かない体と発せられない声、呼吸までしづらくなっている私をなおも見つめる看護婦さん。そんなときでした。以前に何かの本で読んだことを思い出しました。

つづく・・・
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テーマ : 怪談
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はじめまして。 中学生くらいに突如、音楽に興味を持ち「ブラバン」や「ロック・バンド」やよくあるコースで音楽を愛し、今はもっぱらDTMを趣味としてネットで自作曲を公開したりしています。

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