スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

天才か?風忍「地上最強の男 竜」(最終回)

で、冒頭の場面。竜は世界中の殺し屋たちから命を狙われ、ひたすら逃げ、そして闘うわけですが、結構、自業自得だったんですね。
全ての殺し屋を倒した竜の周りにはもう平和を乱す大人たちは残っていませんでした。地球上には無垢な心を持つ子供しかいなくなり、ようやく平和が訪れます。中には平和を愛する大人もいたろうに・・・、とか、残された子供の面倒は誰がみるのか?とか、こんな無法状態になったマッドマックスな世界を今後どうしていくのか?などの大いなる懸念は一切放置して、竜は子供たちの純真なまなざしに見送られて天上へと階段を登って行くのでした。
「この地上には子供たちだけが残った。この地球は新しく生まれ変わるのだ。オレの使命は終わった。」

021_stairway_to_heaven.jpg


あれ?このシーン、どっかで見たぞ。あぁ「ジェイコブス・ラダー」のラスト・シーンだ。可愛かった時代のマコーレ・カルキンに見送られて、天国への階段を登るティム・ロビンスだ。

えぇ?ってことはエイドリアン・ライン監督はこのコミックをぱくったのか・・・?な訳ねぇだろう。

以上でこの破天荒と呼ぶにはあまりに深遠な、意味不明と呼ぶにはあまりに芸術的なコミックは幕を閉じます。
光瀬龍の超大作SF「百億の昼と千億の夜」のコンセプトを、「非現実の王国で」のヘンリー・ダーガーが書いちゃったようなこの物語ですが、連載当時はその凄まじいまでの画力と反比例する内容の行き当たりばったり感からか、人気のほうはさっぱりであったようです。実際、子供心にもやたら宗教的と言いますか精神世界を描くことに偏重した絵だけが印象に残り、未だに時々読み返さないと内容が思い出せないようなまさに破綻した物語でありますから、最後はバタバタで終了したのもいたし方無いでしょうか。
しかしこの風忍という作者、彼が描いた短編「超高速の香織」というSF作品などを読めばわかりますが、決して脳のどっかが欠落したような発想の持ち主では無いことは間違いありません。

この「地上最強の男 竜」を描いたときの作者の心境や、目指した方向性は知る由もありませんが、「アウトサイダー・アート」の雰囲気すら感じさせるこの作品。機会があればご一読ください。

ただし、連載当時の全2巻のコミックは恐らくほぼ入手不可能。1997年と2001年に復刻版が出ていますが、時々ヤフオクなどで出品されて、かなりのプレミア価格(定価の3~4倍くらいか?)で取引されているようです。
スポンサーサイト

テーマ : マンガ
ジャンル : アニメ・コミック

コメントの投稿

非公開コメント

なんちゅう終わり方・・・

あらすじ解説、お疲れ様です。
つか、このしっちゃかめっちゃかの物語、いつまで続くのだろう(笑
と思いながらも、BLOG読んでました。

内容は、まぁアレで、なるほどいろんな理屈を無視した破綻した漫画ではあるのですが、なぜか興味を惹かれてしまう漫画でもありました。時代が時代だったとは思いますが、よく「PTA」とかにツッツこまれなかったですね(←いや、つっこまれたから短命だったのか?)

絵の雰囲気から「永井豪イズム」を感じて、なんだかなつかしくも思いました。

また、偶然にも「ジェイコブス・ラダー」の映画タイトルがあがり、
あれもよくできたストーリーで、ラストですごく驚愕してしまった少年時代を思い出しました。

また、マニアックな漫画・映画の解説、よろしくです。

楽しみにしてます(;0;)v

いいか悪いかは・・・

影清さん、いらっしゃい。

この手のがいいと思うか、悪いと思うか?センスの違いだけなんですが、「ジェイコブス・ラダー」が名作と思う時点で、影清さんも私の仲間ですよ(笑。

あの映画、ラストシーンは涙が止まりませんでした。主人公が人生の中で少しづつ失ったものを、死の瞬間に美化して取り戻している姿が悲しすぎて・・・。

久々にDVD観ようかな?

またいらしてください。

FC2カウンター

プロフィール

kanchikuan

Author:kanchikuan
はじめまして。 中学生くらいに突如、音楽に興味を持ち「ブラバン」や「ロック・バンド」やよくあるコースで音楽を愛し、今はもっぱらDTMを趣味としてネットで自作曲を公開したりしています。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
リンク
QRコード
QRコード
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。