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ピュアにフュージョンを追い求めるとは(4)

「フュージョン」という音楽の一ジャンルについて、そもそも「フュージョンとは?」をテーマにいろいろ考えています。

フュージョン(当初はクロスオーバー)の元祖として上げられることの多い、マイルス・ディビスの1968、1969年のアルバム「In a Silentway」と「Bitches Brew」ですが、これはこれで正しい説明なのでしょうか?

このアルバムやその後のマイルスの電化サウンドを聴けば明らかなんですが、そこには我々が持つフュージョンのおしゃれな雰囲気は皆無と言っていいでしょう。確かにわかりやすいビートで、しかも殆どワンモードと言っていいような音使い。それ以前のマイルスが演奏していたモード・ジャズの持つ難解さは無くなっているようです。その分、民族音楽的な土着性を感じます。ジャズに慣れていない人が聴くと、同時代にコルトレーンが追求していたフリー・ジャズと同じような感覚に聴こえるかもしれません。
何にしてもそれぐらい一般に認識しているクロスオーバーやフュージョンとは一線を画している演奏だと思います。

えらく遠回りをしてしまいましたが、ここで申し上げたいのは、世間が評価する「Bitches Brew」以降の「マイルスの電化ジャズ=クロスオーバーやフュージョンの先祖」説は少々無理やり感がある。と言う意見です。

で、元に戻りますが、そうなるとクロスオーバーはどのように発生していったのか?という冒頭からの命題は、やはりソウルやR&Bの要素を取り込んでいったジャズ・ロックと、耳障りの良いイージー・リスニング・ジャズ。この二つの「当時はコマーシャルに乗っていた」スタイルの方向性が収斂していった結果なのでしょう。
先に述べたクリード・テイラーのCTIで、デオダードやボブ・ジェームズ、ディブ・グルーシンらのアレンジした楽曲を、ジョージ・ベンソン、ヒューバート・ロウズ、グローバー・ワシントン・ジュニアなどのファンキーなジャズ・ロックを演奏しているプレイヤーに演奏させているのが一つの回答であると思います。

それでは、マイルスの電化ジャズはその後のクロスオーバーや、フュージョンに何も影響を与えていないのか?と言うと、それも違うと言えます。
まず決定的に明らかなのはマイルスのグループで電化ジャズを経験したプレイヤーが、ことごとくクロスオーバーやフュージョンを演奏している事実があります。
名前を挙げたらキリがありませんが
テナーサックスのウェイン・ショーター
キーボードのハービー・ハンコック、チック・コリア、ジョー・ザビヌル
ドラムスのジャック・ディジョネット、レニー・ホワイト、ビリー・コブハム
ギターのジョン・マクラフリン
などなど・・・。

彼らは一様に1970年代に入ってからジャズ・テイストの強いクロスオーバーのアルバムをリリースしています。ただし、そのサウンドは土着的で難解なイメージがつきまとうマイルスの電化ジャズとは少し趣が異なるものです。チックの「Return to Forever」やハンコックの「Head Hunters」、ウェイン・ショーターとジョー・ザビヌルが組んだ「Weather Report」の一連のアルバム。これらはキャッチーなメロディーやノリの良いビートを前面に出し、そこにジャズで培ったインタープレイやインプロヴィゼーションをふんだんに取り入れ、間違いなく時代の「売れるジャズ」であったと思います。

結果としてクロスオーバーからフュージョンへと移行、と言いますか呼び方が変わっただけのようにも感じますが、とにかくその流の中で、CTIで活躍したプレイヤー、アレンジャーの流れ(Aとします)、マイルスの元で電化ジャズを経験したプレイヤー、アレンジャーの流れ(Bとします)の二つの潮流となったように思います。

つづく・・・
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はじめまして。 中学生くらいに突如、音楽に興味を持ち「ブラバン」や「ロック・バンド」やよくあるコースで音楽を愛し、今はもっぱらDTMを趣味としてネットで自作曲を公開したりしています。

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