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ピュアにフュージョンを追い求めるとは(5)

「フュージョン」という音楽の一ジャンルについて、そもそも「フュージョンとは?」をテーマにいろいろ考えています。

フュージョン誕生の背景には、都会的で洗練された曲調をリリースしたレーベル、CTIで活躍したプレイヤー、アレンジャーの流れ(Aとします)、マイルスの元で電化ジャズを経験したプレイヤー、アレンジャーの流れ(Bとします)の二つの潮流となったように思います。

Aはそのままボブ・ジェームズやディブ・グルーシンなどを中心に、それをサポートしていたメンバー、スティーブ・ガッドとかエリック・ゲイル、リー・リトナー、ハービー・メイソン、アーニー・ワッツなど。早い話「スタッフ」や「ジェントル・ソーツ」というセッション・グループ。彼らの創りだすシンプルで美しいコード進行に、わかりやすいメロディ、そしてタイトなリズムの上で繰り広げられるテクニカルな演奏は、その後、シャカタクとか日本のスクェア、カシオペアなどに引き継がれていき、現在のスムース・ジャズに繋がるものだと思います。
DTMをされている方などはご自身が使われる音源(ソフトでもハードでも)を選ぶにあたり、使い勝手とともに音色の確認のためにデモ曲を聴かれたことと思います。
大抵はクラシカルな曲と、フュージョンやスムース・ジャズに分類されるような曲がデモとして公開されているものです。
今やフュージョンやスムース・ジャズは好き嫌いは別として、音楽の創作や演奏のテクニカルな部分の重要なファクターを担うジャンルと言えそうです。

ややくどく遠回りになってしまいましたが、そんなAに比べてBは実に多用な潮流を作っていると思います。

まずチック・コリアは先述の「Return to Forever」で、彼の元々の音楽的な源流と言われている、ラテン・テイストとジャズと電子楽器をうまく組み合わせたクロスオーバーを提示して見せます。
その後も彼はジャズをベースにしながらも1980年代には「エレクトリック・バンド」を結成し、よりテクニカルで聴きやすいフュージョンを演奏し、現在も第一線で活動しています。最早、神です。

ハービー・ハンコックは「Head Hunters」で、自身の元々の源流である「ファンキー」さを前面に出して、よりジャズ・ロック寄りのクロスオーバーを演奏しました。その後も1980年代に「Rock It!」でヒップホップとの融合などを図り成功を収めています。この時の彼のアイディアはその後のヒップホップに大きな影響を残したと思います。

ジョン・マクラフリン、ビリー・コブハムは「マハビシュヌ・オーケストラ」で、殆どロックと言える演奏スタイルを繰り広げました。聴きようによってはプログレッシブ・ロックでは無いか?と思わせる音楽性であると思いますが、メンバーであったキーボードのヤン・ハマーは、ロック・ギター小僧の永遠の目標「ジェフ・ベック」とのセッションで成功し、ますますロック寄りに。コブハムに代わってドラムスを担当したナラダ・マイケル・ウォルデンも、ジェフ・ベックとのセッションを経て後述する「ウェザー・リポート」にも参加しています。

ウェイン・ショーター、ジョー・ザビヌルは言わずと知れた「Weather Report」を結成しています。
時代がダブる上に編成も似ていることから、マイルス・グループと比較され、「マイルスをよりわかりやすくした」ようなイメージで理解されています。実際、そういう聴き方もできる面はあると思いますが、それよりもモード・ジャズを演奏していた時代のマイルス・グループを電化させ、ジャズ的要素(即興性や個々のテクニックを前面に出す)を色濃く残しながらも、ロックやファンクが持つ「メロディー重視」の姿勢を意識した音楽だと思います。そこにはショーターの神秘的な独特の和声感も大きく寄与していると思います。
個人的にはザビヌルの欧州的と言うか、牧歌的な田舎の音楽のような雰囲気よりも、ショーターの創り出す世界観のほうに惹かれる私がいます。

日本でもこれらのハードでテクニカルなフュージョンに影響を受けた音楽があります。

つづく・・・
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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わ~い、知ってる人達^^

こんばんは。

今回は皆知っている人達なので、なんか嬉しいです。

この頃は、この辺りのジャンルをなんとなく流されて聴いて、弾いていた感じですので、今歴史が解き明かされているようで、「そーだったのか!」という気持ちで読ませていただいております。

続きも楽しみにしております。

もう少し多面的に書くべきで・・・

MiKiTaさん、いらっしゃい。

それほど多面的では無く、結構自分がわかる範囲と言いますか、ほんの一側面からだけの考察ですが、われわれ世代だと普通に憧れていたミュージシャンが列挙されますね。

最近思うことはフュージョンって、ジャズよりもファンクの影響が強かったんだなぁ。と。でファンクもジャズよりR&Bやソウルの影響が強くて、そもそもジャズも初期のソウルと言いますか黒人音楽の影響下で派生していて、結局は黒人音楽から派生しては影響しあって現在に至るんだなぁ・・・。と。まぁいろいろ聴けば聴くほど思うことが出てくるんで、この手の記事はまた時間を置けば違う考えも出てきそうです。

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はじめまして。 中学生くらいに突如、音楽に興味を持ち「ブラバン」や「ロック・バンド」やよくあるコースで音楽を愛し、今はもっぱらDTMを趣味としてネットで自作曲を公開したりしています。

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