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謎の職業(2)

子供のころ近所にあった少し大きめの池。先日、久々にその池の側を通ったときに、ふと昔そこに建っていた木造の小屋のような一軒家の記憶がよみがえりました。

ずっと謎であったこの一軒家の家族の生業を知る日がやって来たのです。

その日も、この家のお嬢さんと遊ぶために来ていた妹を迎えに、私は池の端のこの家にお邪魔しました。しかし妹たちは近所の広場にでも遊びに出かけていたようでまだ戻っておりません。仕方なく妹が戻るまで私はこの家の玄関口で待たせてもらうことになりました。

玄関には狭い土間があり、そこには小さな流し台がありました。家族の食事などは家の中の炊事場を使用しているようで、この土間にある流し台が何に使われているのか実はずっとわからなかったのですが、その日はこの家のお母さんがちょうどこの流し台で何やら作業をしておりました。よく見るとどうやら魚をさばいているようです。大きめの鯵ぐらいの魚が足元のバケツに入っていて、それを掴み取っては流し台の上に置いてあるまな板の上で手際よくおろしておられます。
銀色にキラキラ光る魚のウロコを包丁でガシガシとこそげ落とし、頭を落として三枚におろすとポリスチレンの容器に次々と放り込んでいきます。
その作業の早いこと早いこと。バケツにはまるで野球部の合宿で山のように積まれた汚いユニフォームのように、こんもりと銀色の魚が入っていたのですが、ものの5分くらいですべて三枚におろされてポリスチレン容器に詰め込まれました。

容器に蓋をしてガムテープで封をすると、お母さんはバケツを持って池にかけられた梯子を降りて行きました。

おろされた魚は恐らく池で釣ってきたのでしょう。あの風呂オケ大の金網の箱はイケスで、その中であの魚を飼育しているのか、池で釣ってはしばらくイケスに入れているのかはわかりませんが、とにかくこの池から収穫した生き物を加工して何らかの生業につなげているのでしょう。このあたり詳細はわかりませんでしたが、子供心にもこの一家がこの池を生活基盤にしていることは何となく理解できました。

10分ほどして戻ったお母さんの下げたバケツは木でできた鍋蓋がふせられ、バケツの中に何かいるのかしきりにボンボンと動き回る音がしています。興味しんしんで見つめる私の前で、お母さんはバケツの蓋を少しだけズラすと中に手を突っ込みます。中にいる謎の生き物はバタバタと逃げ回っているようですが、お母さんは手馴れているのか、「ヒョイ」とバケツからその生き物を摘み上げると、ちょうど牛の角かなんかを両手で持つような手つきでその生き物を自分の胸のあたりの位置で持ちました。思わず凝視する私の視界に飛び込んだのは?!

続きは次回と言うことですいません。
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はじめまして。 中学生くらいに突如、音楽に興味を持ち「ブラバン」や「ロック・バンド」やよくあるコースで音楽を愛し、今はもっぱらDTMを趣味としてネットで自作曲を公開したりしています。

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