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「失恋」?!思い出したくもない!

今回のE-Windのテーマ指定は「失恋」・・・。

そりゃそれなりに多感な青春期もありましたので、カノジョ欲しくてギランギランしている年頃は、聞くもあんまりな(個人的には)涙なしでは語れない失恋も何度か経験していますが・・・。

しかし、通勤電車でも職場でも疲れと緊張で草食ぶりにも程があるワタシに今更どうせいと・・・?

で、そのままストレートに表現するにはもう年を取りすぎていますので、ここは少しひねってコミックの「トーマの心臓」をモティーフにしてみました。

組曲「トーマの心臓」より「これがぼくの愛」

「トーマの心臓」は最早巨匠の領域にある、漫画家「萩尾望都さん」の初期代表作です。雑誌『少女コミック』に1974年に連載された、と言いますからもう30年以上も前の作品です。現在、大学生くらいの方々から見るとこの世に生を受ける前のことですが、男性ばかりで構成された劇団「StudioLife」が舞台化したので、案外、原作は読んでなくても題名くらいは聞いたことがある。という方もおられるかも・・・。ちなみに、「StudioLife」の舞台は私は未見ですが、先日もニュースで人気コミックの舞台化をすると報道されていましたね・・・。

ということでこの物語は以下のように始まります。

冒頭、雪の中。鉄橋から落ちて死ぬ少年トーマ。彼は全寮制の男子校シュロッターベッツ・ギムナジウムのアイドルであった。
当初、事故死と思われていた彼の死であったが、同じシュロッターベッツ・ギムナジウムでトーマの上級生で模範的な生徒として全校の信望も厚いユーリは、彼に生前のトーマから送られてきた「遺書」によりこれが自殺であることを知る。
実はユーリは、かつて自分に思いを寄せるトーマを、人前でこっぴどくふってしまったことがあり、その失恋の痛手が元でトーマは自殺したのだと理解する。そして、一方的に自分を愛して自殺した上で、押し付けがましく遺書を送ってきたトーマに罪悪感を感じ悩むユーリ・・・。
そんな彼の前にトーマと瓜二つの転校生エーリクが現れる。エーリクが目に入るとトーマを思い出してしまうユーリは、ことあるごとにエーリクに怒りや憎しみをぶつけ、またエーリクもエキセントリックな性格からお互いは強く反発しあう。しかしユーリの自分に対する過剰なまでに厳しい態度に、トーマとユーリの間に何があったのか?エーリクは興味を持つ。

そんな中、エーリクの母が事故で死に、深く母を愛していたエーリクは寮を抜け出して母のいない自宅に帰ってしまう。それを追いかけ彼に優しく接するユーリにエーリクは次第に惹かれていく。
そしてエーリクは学校の図書館で偶然見つけたトーマの詩を読み、トーマが自殺したこと。そしてそれはすべての愛から背を向け孤独に生きようとするユーリへの、トーマの純粋な愛であったことを察する。

・・・続く・・・

タイトルは自殺したトーマがユーリに送った遺書「これがぼくの愛、これはぼくの心臓の音、君にはわかっているはず」という文章から取りました。

編成は後期バロックで典型的な
・弦楽隊(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)
・木管(フルート2、オーボエ1、ファゴット1)
です。

テーマが普遍的な「人の愛」「神の愛」であることから、宗教曲のテイストを出せたら、と思って創りました。
少しポップスで使われる音使いも混じっていますが、できるだけ対位的な手法を使っています。

イントロは弦だけによるゆったりとした導入。この後に登場する主題を想起させる音形でゆっくりと下降し、じょじょに盛り上げていきます。
この部分はSlowStrings系の音色を4トラック使用し、ホール系のリバーブをかなり深めにかけています。少しイージーリスニングのようになってしまいますが、教会とか聖堂とかで響く天使の歌声のようにしてみたいという思いからのミックスです。

その後、全体のリズムを主導する中低音での細かい弦の動きが現れ、木管による主題の提示があります。
主題はホ短調で演奏され和声はほぼ2小節単位で動きますが、最低音を担当するコンバスが12小節の間主和音の基音であるE音を鳴らしており、ありがちな手法ではありますが緊張感を高めます。
主題が演奏される間に弦も対旋律や内声で音数を増しますが、23小節目で動きが止まったかのように木管が明確な四分音符で同一フレーズをくり返します。しかし内声と低音は和声的な変化を彩ることで、静かな緊張感を維持し、次の展開につなぎます。
この部分は室内楽的な響きが欲しいと思いました。
そこで弦についてはチェロとコンバスにはシンフォニックな弦より、少し小編成で演奏された響きをつけようということでリバーブは少し浅めです。
また木管も同様の考えでミックスがされています。少し前目に感じると思いますが一応は意図したことです。
宗教曲の雰囲気を出すため、木管はもっと「ノン・ヴィブラート」な音色が欲しいのですが、あまり望む音色が無くて結局はロマン派のオケのような音色になってしまいました。

主題が提示された後、弦のみの編成で主題を展開させての掛け合いが続きます。元々は2小節単位でのゆったりとした主題ですが、ここでは1小節単位に短縮した音形にしてややリズミカルにしています。冒頭は少しフーガのようですが、あまり長い尺にするのは苦手なので主唱に応唱が1回行われるのみで、あとは装飾的なフレーズが重なって、元の調に戻りながら盛り上げて行きます。
この部分はより室内楽的な響きにするため、弦4パートの配置を狭めてリバーブも浅めです。現代の弦楽器では無く、バロック期の弦楽器(所謂バロック・ヴァイオリンなど)を使っているような音色を目指しています。もっとギコギコした音が入る音色が好みでしたが、なかなか思うようにはいきません・・・。
いっそのこと、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス1本づつの弦楽四重奏にしてもよかったかもしれないですね・・・。技術的にはハードル上がりますが。

弦が盛り上がった後、また静寂が訪れるように今度は木管だけによる主題が再現されます。ここも1小節単位に短縮した音形の主題ですが、実は若干テンポを落として音色ともども素朴にならないかと試してみました。
フルート2管、オーボエ1管、ファゴット1管でのアンサンブルですが、寂しげな中に秘めた愛のような物が表現できていれば・・・、などと傲慢なことを考えていたりします。すいません・・・。

木管が悲壮感を感じるような音形を音域を上げながらくり返し、そこに壮大な弦によるカデンツァが入ります。ここはフルオケの響きで勢いだけで持っていった。といったところでしょうか?
しかし家内からは「もっと続くと思ったから、突然終わって物足りない」と評価されました・・・。確かに唐突ですよね?終わり方。

だから長い曲創るの苦手なの!

今回は3部作とのことですので、次作も「トーマの心臓」からテーマを選んで創作したいと思います。よろしければ次回もお聴きくださるとうれしいです。
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テーマ : DTM、宅録、ミックス、レコーディング、機材
ジャンル : 音楽

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はじめまして。 中学生くらいに突如、音楽に興味を持ち「ブラバン」や「ロック・バンド」やよくあるコースで音楽を愛し、今はもっぱらDTMを趣味としてネットで自作曲を公開したりしています。

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